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社会が豊かになる一方で、ストレスの増加、食生活の乱れ、睡眠習慣の異常、運動不足、自然界の汚染などにより、健康的な生活を送ることが困難になってきています。このことは生活習慣病や難病の増加に結びついています。これらの病気は初期には自覚症状に乏しく、徐々に進行し、ついに重症化し、社会生活や家庭生活において障害となっています。 東洋医学は、人間が本来備えている「自然治癒力」を最大限に生かして、体の機能回復をはかる医学です。当院では東洋医学科の開設の必要性を考え、平成2年4月より開設しています。 |
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漢方薬には刻み生薬とエキス顆粒があります。 エキス顆粒は刻み生薬の成分を顆粒にしたもので、忙しい方には簡単に内服できるメリットがあります。成分量は一般的な量に設定されているので、微妙な調整はできません。 刻み生薬は体質や体調に応じて、細かく量を調整できるメリットがあります。入院されている方には、煎じたものを内服していただいております。外来の方には刻み生薬を、院外処方で受け取っていただき、ご家庭で煎じていただくことになります。最近では煎じるのに便利な電気煎じ器も普及してまいりました。 |
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| 刻み生薬(一部) |
| 刻み生薬名 |
植物の種類 |
薬効 |
| 半夏(ハンゲ) |
カラスビシャク(サトイモ科)などの塊茎を初夏にほり、皮をはいで水洗後天日乾燥したもの。 |
鎮嘔、鎮吐、去痰 |
| 天麻(テンマ) |
オニノヤガラ(ラン科)の根茎の外皮を除き、湯通しして乾燥したもの。 |
鎮静、鎮痛、鎮痙 |
| 白朮(ビャクジュツ) |
オオバナオケラ(キク科)の根茎をそのまま、又は蒸して乾燥したもの。 |
腎機能改善、健胃、利尿 |
| 茯苓(ブクリョウ) |
アカマツなどの根の周囲に生じる菌類マツホドの菌核を乾燥したもの。 |
利水、鎮静 |
| 陳皮(チンピ) |
ウンシュウミカンなどの成熟した果皮を乾燥したもの。 |
芳香性健胃、鎮咳、去痰 |
| 蒼朮(ソウジュツ) |
ホソバオケラなどの根茎を乾燥したもの。 |
発汗、健胃、利尿 |
| 沢瀉(タクシャ) |
サジオモダカの根茎を晩秋~冬に掘り、水洗後葉やひげ根を除き、日干ししたもの。 |
利尿、止渇 |
| 人参(ニンジン) |
オタネニンジンの根を乾燥、あるいは軽く湯通しして乾燥したもの。 |
補精、強壮、鎮静 |
| 黄耆(オウギ) |
キバナオウギ、そのほか近縁のマメ科植物の根。 |
強壮、止汗、利尿 |
| 黄柏(オウバク) |
キハダの樹皮のコルク層を除いたもの。 |
苦味健胃、整腸、収れん、消炎 |
| 乾姜(カンキョウ) |
ショウガの根茎で、一度蒸すか、湯通ししてから乾燥したもの。 |
芳香性健胃、鎮咳、鎮痛 |
| 麦芽(バクガ) |
オオムギ(イネ科)の種子を発芽させたもの、又はその乾燥物。 |
消化促進、食欲増進 |
| 炮附子(ホウブシ) |
カラトリカブトなどの子根をオートクレーブで減毒処理したもの。 |
鎮痛、利尿、強心、新陳代謝促進 |
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ここは薬剤部の漢方調剤室です。 |
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| 生薬の保管にはこのような保冷庫を使っています。成分がぬけないように温度管理されています。 |
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当院には約160種類の刻み生薬があります。 |
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漢方調剤室で刻み生薬を量ります。この部屋も一定の温度に管理されています。 |
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これは半夏(ハンゲ)という生薬です。 |
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| 処方箋にしたがって1種類ずつ量っていきます。 |
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量られた刻み生薬です。 |
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ボールに入れます。(混ぜれないものは別にします。) |
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よく混ぜます。 |
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| 1日分ずつに分けます。 |
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1日分ずつ分包機で1包にします。 |
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これが1日分です。 |
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中味を監査します。 |
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| 煎じるときには、においが充満しないように、このような換気のできる装置の中でおこないます。 |
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| 土瓶に水と1日分にした薬を入れます。 |
| コトコト煮ます。(約40分) |
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網でこして、容器に入れます。 |
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